いつか、雨はあがる。

虐待でうつ病、パニック障害を発症。自殺未遂、向精神薬・安定剤依存、入院を経て、現在は非正規で働いています。ようやく前向きになれてきました。

子どもの頃のさみしさ

さいころ、父が仕事から帰ってくるのが楽しみでした。

両親ともに夕方からの仕事で、帰ってくるのは夜中。

学校から帰ると誰もおらず、本を読んだりテレビを見たり、絵を描いたりしていました。

テレビを見たり絵を描いたりしていると母は怒ります。

帰ってきて殴られるので怖かった。

でも父は私を殴ったりはしませんでした。

 

帰るくらいの時間になるといつも車の音に耳をすませていました。

父かな、母かな。

ドキドキしたのを思い出します。

あの時はさみしいなんて思いもしなかったけれど、自分は家族がいなくて寂しかったんだなと今になって思います。

そしてずーっとさみしいまんま。

夫と暮らして埋まっているけれど、やっぱり心にはいつまでも穴が開いています。

人間というのはだれしもそうなのかもしれません。

 

「今日こんなことがあって・・・」

というのを、いいことだけでなく悪かったことも、困ったことも、悩んだことも話せたらよかったでしょうが、母にはいいことだけしか話せませんでした。

だけど、そんな風にすべてを話せる恵まれた子どもなんて、あんまりいないかもしれません。

みんな多かれ少なかれ、いろいろなさみしさを抱えているのでしょう。