母のその後 人の心の闇
母のことで、祖母から連絡がありました。
お金を貸せ!と暴れまわったそうです。
母が私以外にやっと本性を現しはじめたと思いました。
私がずっと母の防波堤になっていなかったら、もっと外でいろいろやらかしていたんだと思います。
私がずっと歯止めになっていたんだなあ。
物心つくときから、ずっとずっと母のカウンセラーをやってきて、母の際限ない恨みつらみを聞いていました。
人というのはそんなにまで、他人を恨めるものなのか。嫉妬できるものなのか。
私は母から人間の汚さ弱さ醜さをすべて学びました。
今はもう人の心が怖くて、人にウンザリしています。
人の欲望って際限がないから。
母は外で仕事もできないのに、プライドだけはものすごい。
「自分はすごい人間だ」「特別な人間だ」と言って憚らない。
都合が悪くなると見え見えの過呼吸のふり。
同情してほしい、かわいそうに思ってほしいらしい。
「こんなにやってきたのに私が悪いって言うんだろ?!お前は鬼だ悪魔だ!」と叫びまわって、人に罪悪感を与える。
祖母もかなり怯えていました。
80を超えた祖母。母に暴れ回られ、足が悪いから杖を取ろうとしたら「私を殴るのか?!殴るなら殴れ!!」と言われ、唖然とすると同時に怖くなったとのこと。
急いで銀行やらをまわって、母の言った金額を集めてきたそうです。
母は一体何をやっているんだろう。
祖母には謝りましたが、私も奨学金の返済があって母を助けることができないこと、今までもずっと母を助けようとしてきたが、母に暴力を振るわれ続けてきたこと、夫も暴言を言われてきたこと、母のせいでノイローゼのようになっていたことを全て話しました。
母と縁を切っていいし、ひどいようなら警察を呼んでもいいとアドバイスしました。
祖母に何か言われるかと思ったのですが「そんなことがあったとは・・・かな子も大変だったんだね、苦労したね」と言われ、思わず涙が出そうになりました。
祖母とは前も話して、そういうことを言ってもらったことがあります。身内からそんな言葉をかけてもらったことなくて、自分はだめな娘だと思い、そして母のことはひた隠しにしてきたので、今、少し肩の荷が下りた気持ちです。
これから母がさらに何かをしでかして、警察沙汰になるかもしれません。いくら肉親同士であっても、別に住んでいる人の家に入って行ってお金を貸せと暴れるようでは、何かあるかもしれないと思っています。
祖母にはお金は貸さない方がいいと忠告しました。
貸しても「貸すときにしぶった、気持ちよく貸さなかった」と言って殴られたことがあるからです。それに、一度貸すと「また貸してくれ」と言ってくるよ、ということも言いました。生活保護を受けてもらってもいいと思うということも言いました。
後どのようにするかは、祖母次第です。
実の母なのですから。
もう私は、私一人で責任を負うのはやめました。
自分の母親が不幸のどん底に堕ちて行くのを見るのは辛いですが、自分から堕ちて行っているのです。
そして、若いころに無理してでも勉強して資格を取ったり、外でがんばって働けばよかったのに、それもせずにダラダラと言い訳しながら逃げながら生きてきた。
そのツケを今払うしかないのでしょう。
母がお金ではない幸せを見つけてくれるよう祈っています。
とことん図々しい人だから自殺はしないと思いますが、見栄だけで生きているような人です。
最悪そうなっても仕方なかったと思うしかありません。