いつか、雨はあがる。

幼少期からの虐待によってうつ病、パニック障害を発症。自殺未遂、向精神薬・安定剤依存、入院を経て、現在は非正規で働きながら兼業主婦をしています。対人恐怖を治療中。どのように自尊心を回復していくか、日々思ったことを書いていきます。

うつ病の夫と暮らす

今日は私の主人について書こうと思います。

私の主人は双極性Ⅱ型と診断されています。

双極性Ⅱ型・・・wikiにはこうあります。

「うつ状態と軽躁状態のみが認められる場合を、双極 II 型障害と呼ぶ。軽躁状態は、患者や家族には病気とは認識されにくいため、自覚的には反復性のうつ病

 

症状としては合っています。

主人は数年に一度元気にあるときがあり、そういう時は色々なすごいアイデアが湧いてくるようです。

実際、そういう時には色々なものを買って、そのアイデアを具現化します。

買うと言っても100円均一のものなので、出費は大したことないのですが、普段の主人はずっと寝ていて、全くお金を使わないので不思議です。

 

エレキギター弾きなのですが、音楽が次から次に浮かんでくるそうで、作曲や作詞もします。

私は彼のフレーズが大好きです。

怖い曲もありますが、かっこいいリフがいっぱいあります。

作詞の才能もあると思います。私の中には無い表現で、彼は怒りや悲しみを表現します。それがとても気が利いていて、上手です。

思うに、私は彼のそういう芸術的な才能に惹かれたような気がします。

 

しかし、普段は慢性的にうつっぽく、仕事に行く以外はずっと寝ています。

なんにも興味が持てないようです。

 

たとえば、食べることにも興味がありません。

太宰治の『人間失格の中で「自分は、空腹という事を知りませんでした。」というくだりがあります。

主人はまさにそれで、おなかが減るという感覚が無いのだそうです。

たまーにおなかが減るときがあって、その時は「おなかが減ってうれしい」と言っています。

主人はやせ形ですが、たくさん食べさせることもストレスで逆効果になると思い、「食べられる分だけでいいからね。残していいからね」といつも言って食事を出します。

おいしいと思ってもらえれば、食べることにも興味がわくのではないかと思い、できるだけ旬のおいしいものを食べてもらえるよう努力しています。

 

主人は自分の体質に長年悩んでおり、体を治したいという思いから、医科学研究の道に進みました。

医者ではないのですが、病気の遺伝子の研究をして、博士号も取得しました。

しかし、勉強すればするほど、「人間の体、特に脳のことは良く分からない」ということが分かってくるんだそうです。「無知の知」ですね。

結局、どうやって治療して行ったらいいのか分からないまま、慢性的な抑うつ感を抱え、フルタイムで働くことができないので、非正規の仕事でしのいでいます。

主人の話では、主人の母方の家系は鬱っぽい気質の人が多く(主人の母も自死しています)、体質遺伝的なものなんだろうとのことです。

 

現在の主人の処方は

ジプレキサ リーマス サインバルタ ユーロジン ソラナックス

です。

効いてないように思うのですが、何が適切な処方なのかも素人には分かりません。

主治医の先生は優しいですが、あんまりやる気がない感じです。

主人は今まで何度も首吊をやろうとしており、私も主治医にそのことを言いましたが、特に何も変わりませんでした。

 

こんな生活ですが、虐待を受けて育ってきたわたしにとっては天国のようです。

この家では私の人権が保障されています。

何を読もうが、書こうが、どんな服を着ようが自由です。

主人が苦しんでいる様子を見ているのはとても辛いですが、私は失われた子ども時代を取り戻すかのように主人に甘えて、自由に暮らしています。

主人は理不尽なことは決して言わない人ですし、非常に倫理観が高く、誰にでも親切です。

家事も言えば、しんどい体で無理をしても手伝ってくれます。

 

「もっとかな子さんにはいい人がいるのではないか」と彼はいつも言います。

でも、私は、一番酷い状態の時にそばに居て、救ってくれた主人に一生恩返しをするつもりですし、主人がどんな状態になっても支え続けようと思っています。

少しでも良く眠れるように、少しでもおいしくご飯が食べられるようにしてあげたいと思っています。