欲望を持つことと生きること
今日は仕事でした。
休みだったら良かったんですが、明日もあさっても仕事です。
なんだかだるいけど仕方ないですね。
朝はお弁当を作って主人を送り出してから、私も支度して出勤。
お弁当は、れんこんとごぼうとかぼちゃの天ぷらと、チンゲンサイと豚肉のオイスター炒めを詰めて、のりごはんにしました。簡単な下ごしらえなどは夜にやっておいて、毎朝15分くらいでお弁当を作っています。
一時期栄養バランスの確認に写真を毎日撮っていたんですが、今年度になって仕事もちょっと忙しくなってしまって、撮れてないです。
私の母は、料理の上手な人でした。
朝は起きられないので作らないし、夜も仕事で居ないので、なかなか手料理は食べられなかったのですが、作り置きしてくれたり、休みの日に作ってくれたりすることがあって、そういうときのご飯はとてもおいしいものでした。
きっと父がちゃんと働いて稼いでくれて、家事も手伝ってくれる人だったなら、専業主婦をしたり、パートをしたりしながら、しっかりと母親業を全うできた人なのかもしれません。
母はすごく頭が良くて、器用な人で、できないことが無い人でした。何を作らせても上手だし、裁縫は得意、字も上手、センスもいいし、電気関係にも強い。
父は反対に何にもできない人で、何をやらせてもだめな人です。
そして何より、お金がないことが苦しくて怖くて、父と母は変になっていたのだと思います。
お金がないストレスというのは本当に怖いです。
周りの普通に暮らしている人みんなを憎むようになるし、どうにかしてお金を手に入れたいので、心が卑しくなっていきます。
貧乏でも、質素に暮らしていけていたらいいのです。
問題なのは、借金がどんどん増えていったり、それなのにどうしてもあきらめられない欲望があったりすると、人は追い詰められておかしくなります。
うちの場合は、子どもに教育を受けさせたい、大学に行かせたいというあきらめきれない希望があったようで、本当はこんな経済状況ならあきらめた方がいいはずなのに
母親自身に強烈な学歴コンプレックスがあったようで、それはもう妄執のようなものでした。
そしてうちの本当の経済状況も知らされることがないまま、何かおかしいなと思ったまま、進学させられました。
結果、私は1000万近い奨学金の借金を負わされてしまうことになるのですが、それは母親自身が、学歴コンプレックスを解消したいがための自己満足でしかなかったと私は思っています。
なのだけど・・・
今私は大卒の学歴を履歴書に書き、仕事をしています。
体調を崩してしまったために非正規雇用ですが、就職できたのに少しは学歴も関係があったのでしょうか。一応大学と大学院で学んだことを生かした専門の職種に就いています。
そして、大学に行くことで県外に逃げることができなかったとしたら、田舎でもっとひどい人生が待っていたでしょう。
生活能力のない父を、養い続け、母の依存から逃れられず、結婚も許してもらえなかったかもしれません。
だから、母親が私を大学に送り出したことをどう考えればいいか。
今、奨学金の月々の返済額を減額してもらい、毎月2万5千円ほど払っていますが、それでも返済が終わるのは65歳です。
正直苦しいなあと思います。
自分のようにはしたくないので、お金で苦労するならと、子どもを持つこともあきらめていますし、今後家を買ったりすることもできないでしょう。
私は母を反面教師にして、いろんなものを欲しいと思うことをやめました。
今、ご飯が食べられて、布団で寝られていればいい。
そう思っているのですが、パワーが強い母のような人は、いろんな欲望が強いようです。